★ 諏訪教会の礼拝は、毎週日曜日午後3時からです。
(旧約聖書)マラキ書 3章19節~20節
(新約聖書)ユダの手紙 17節~25節
(新約聖書)ルカによる福音書 20章27節~40節
『 神の手にゆだねて 』 北尾 一郎 牧師
「砂漠が美しいのは、どこかに井戸を隠しているからだよ・・・」
このセリフは、私の手元にある2019年のカレンダーの表紙に書かれています。数週間前まで気に留めていなかったこの言葉が突然輝きだしました。それは、今日の説教の中心メッセージをどのように表現したらよいのか考え込んでいたからです。
私は思いました。「ここに何かがある。それにしても一体誰の言葉なのだろう?」知らないのは、おそらく私だけでしょう。私は恥を忍んで、尋ねることにしました。このカレンダーの発行者であるNPO法人「心画竜の書」という法人事務局に電話を掛けたのです。以前から存じ上げている事務局長が答えてくださって、私は初めて知ることになりました。この不思議なセリフは、皆さんご存知のように、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの『星の王子様』の巻末に近い(24章)ページに書かれているのです。
そして、このカレンダーを毎月楽しませる書は、瀬崎竜彦という書家の作品です。彼は生まれた時から青年時代まで、いわゆる言葉をどこかに忘れてきたままでした。少年竜彦君は不思議にも藤波草心先生という書道の大家に出会い、その才能を花開かせました。
このカレンダーの表紙の書も、いかにも「砂漠」の状景を想わせるものがあります。そして「井戸」という二文字が小さく色濃く書かれています。これが言葉ならぬ「心の画」によるメッセージなのです。
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