2023年2月26日日曜日

3月5日(日)四旬節第2主日礼拝のご案内

  諏訪教会の礼拝は、毎日曜日、午後3時から始まります。

新型コロナウィルス感染の拡大を考慮し、

マスクを着けて、ぜひお出かけください!



   主日の祈り

私たちの導きの主である神様。

あなたは洗礼の水によって、あなたの子としての新たな誕生を

私たちに約束してくださいます。御約束を信じる信仰を強め、

聖霊によってあなたの命を高く世に掲げることができるようにしてください。

あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、

御子、主イエス・キリストによって祈ります。アーメン




(旧約聖書)創世記

       12章1節~4節a                       

(新約聖書)ローマの信徒への手紙 

       4章1節~5節、13節~17節  

(新約聖書)ヨハネによる福音書    
       3章1節~17節
イエスは答えて言われた。
「はっきり言っておく。
人は、新たに生まれ変わらなければ、
神の国を見ることはできない。」









「 ニコデモ 」 筑田 仁 牧師 

私たちの父なる神と主イエス・キリストから恵みと平安とが、

あなたがたにあるように。アーメン                      

教会の暦はレント、四旬節を迎えています。主イエス・キリストの受難を心に留めて、自分自身のあり方、そして罪と悪を内省しつつ、悔い改めの日々を過ごすときです。

戦争や地震がこの国際社会を覆い、私たちの社会を包んでいるように思います。私たちはこの状況のなかで、ゴルゴダの丘でのキリストの十字架を見つめ、その苦難に祈りと思いを重ねて、冷静にこの社会状況を見極めていきたいと思います。

また、甲府教会では、志村治夫さんが亡くなられました。甲府教会にとって大きな衝撃です。み言葉に生き抜いた志村治夫さん、今日も聖書のみ言葉に耳を傾けていきたく願います。

今日の福音書の日課はニコデモが、主イエスを訪問する出来事が書かれています。ニコデモは、夜、主イエスのもとを訪ねて来るのです。議員であるニコデモは、おそらく昼間は人目をはばかり主イエスに会いにいくことを避けたのでしょう。ニコデモの訪問は「夜」でした。

実は、ニコデモを筆頭に、この時代、イスラエルの民は闇の中にいました。なぜなら、当時、ローマ帝国がパレスチナ地方を治めていました。大帝国が、経済的に民の生活を搾取し、また政治的にも抑圧していたのです。イスラエルの民はローマ帝国の圧政のもとで、政治的にも経済的にも、厳しい生活を強いられていました。誰もがメシア、救い主を求めていたのです。夜、そして暗闇が、イスラエルの民を覆っていました。そして、ニコデモもこの夜に主イエスを尋ねたのです。

イスラエルの教師であり、ファリサイ派であり、議員でもあったニコデモ。彼自身は、罪と悪を背負い、自分の力だけでは救われない生活を送っていたのです。彼は夜、まことの光である主イエス・キリストのもとをひっそりと訪ねました。そして、彼の主イエスへの発言はまとを得たものでした。ヨハネによる福音書32節にこう書かれています。

「神が共におられるのでなければ、あなたのようなしるしをだれも行うことはできないからです。」

主イエスが神のもとから来られたお方であることをニコデモは見抜いていました。主イエスが闇の中を生きる自分に対して、救いの力を持っていることを分かっていたのです。ニコデモの主イエスへの評価は正しいものでした。

しかし、主イエスのニコデモに対するその答えは、思いもかけない斬新な答えでした。ヨハネによる福音書33節です。

「はっきり言っておく。人は新たに上から・神から)生まれなければ、神の国を見ることはできない。」

ニコデモは、これまで人間の視点から救いを考えていました。主イエスが人間的な救いへの答えを与えてくださることを求めていたのです。それに対して主イエスの答えは、救いは神の視点から見るべきであると答えたのです。それは、天からの視点、神からの視点でありました。そして、ヨハネによる福音書35節です。

「はっきり言っておく。だれでも水と霊とによって生まれなければ、神の国に入ることはできない。」

神の国に入ること、これは救いに与かることを意味します。神の国に入るためには、水と霊において新たに生まれ変わる必要があると主イエスは言われたのです。このことを、世々の教会は洗礼、バプテスマを示すものとして理解してきました。洗礼の本質とは、神自らが与えてくださることであり、水と霊とにおいて新たに生まれ変わることにあるのです。

この主イエスの視点は、明らかに人間では想像もできないほど、上からの、神からの視点でありました。主イエスとニコデモの話はちぐはぐで対話になっていません。しかし、主イエス・キリストは人間的なものに心捉われ、闇の中を歩くニコデモに、神からの視点で救いを教えていたのです。救いのイニシアティブは神の御手にあるということです。

このちぐはぐなニコデモと主イエスの会話、人間の視点で救いを考えるか、神の視点で救いを見ていくのか、ここに大きな違いがありました。

 今日の福音書の日課は、最後にキリスト教のエッセンス、本質を示した言葉で終わります。ヨハネによる福音書316節。

「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。」

「世」とはこの世界の神羅万象を表します。この「世」を神は愛されました。その独り子をお与えになられるほどです。この独り子を信じる者が、まさに一人も滅びることなく、永遠の命を受け継ぐものとなるためです。

ニコデモの主イエスへの訪問に見られるように、暗い夜が支配するこの世界に、神の独り子が現れました。神は、この罪と悪に染まった世界を愛されているのです。その独り子をお与えになるほどに、そして罪の贖いであるキリストの十字架を与えるほどに、この世界、私たちを愛されています。主イエス・キリストの全ての事柄は、今日のこの日課の言葉によって語り尽くされていると言っても過言ではありません。このみ言葉から、私たちは慰めと、生きていく力を頂いていきたいと思います。

もう一度、ヨハネによる福音書3章16節です。

「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。」

今日は、主イエスとニコデモとのやり取りから、聖書の本質を表すような言葉が展開されてきました。主イエス・キリストはまことに神の独り子であり、救い主・メシアであります。様々な社会的な出来事が起こる中、憐れみの神がこの世界を治めておられることを信じて歩んでいきたく思います。

神のみ子主イエス・キリストを信じる者は、その十字架と復活において一人も滅びることなく、み国の世継ぎとされていきます。この「世」を愛される神に希望をおいて、今週一週間も歩んでいきたいと思います。

最後に志村治夫さんの魂が神様の御許で安らかでありますように、また、ご遺族に主の慰めがありますように祈りを重ねていきたいと思います。

望みの神が、信仰からくるあらゆる喜びと平安とをあなたがたに満たし、聖霊の力によって、あなたがたを望みにあふれさせてくださるように。      アーメン


2023年2月19日日曜日

2月26日(日)四旬節第1主日礼拝のご案内

  諏訪教会の礼拝は、毎日曜日、午後3時から始まります。

新型コロナウィルス感染の拡大を考慮し、

マスクを着けて、ぜひお出かけください!




   主日の祈り

私たちを強くしてくださる主である神様。

善と悪との戦いは、私たちの内と外にあり、

悪魔とあらゆる勢力が空しい約束で私たちを誘惑し、

あなたに挑んでいます。

私たちを御言葉に固く立たせ、罪に落ちても再び

立ち上がらせてください。

あなたと聖霊とともにただ独りの神、永遠の支配者、

御子、主イエス・キリストによって祈ります。

アーメン




(旧約聖書)創世記

       2章15節~17節

       3章1節~7節                       

(新約聖書)ローマの信徒への手紙 

       5章12節~19節  

(新約聖書)マタイによる福音書    
       4章1節~11節
「神の子なら、飛び降りたらどうだ。
『神があなたのために天使たちに命じると、
あなたの足が石に打ち当たることのないように、
天使たちは手であなたを支える』
と書いてある。
『あなたの神である主を試してはならない』
とも書いてある。」







「 誘惑 」 筑田 仁 牧師 

2023年2月12日日曜日

2月19日(日)主の変容主日礼拝のご案内

 諏訪教会の礼拝は、毎日曜日、午後3時から始まります。

新型コロナウィルス感染の拡大を考慮し、

マスクを着けて、ぜひお出かけください!





(旧約聖書)出エジプト記

       24章12節~18節                       

(新約聖書)ペトロの手紙(二) 

       1章16節~21節  

(新約聖書)マタイによる福音書    
       17章1節~9節
「これはわたしの愛する子、
わたしの心に適う者。
これに聞け。」
という声が雲の中から聞こえた。






「 変容 」 筑田 仁 牧師 

2023年2月5日日曜日

2月12日(日)顕現後第6主日礼拝のご案内

 諏訪教会の礼拝は、毎日曜日、午後3時から始まります。

新型コロナウィルス感染の拡大を考慮し、

マスクを着けて、ぜひお出かけください!




(旧約聖書)申命記

       30章15節~20節                       

(新約聖書)コリントの信徒への手紙(一) 

       3章1節~9節  

(新約聖書)マタイによる福音書    
       5章21節~37節

腹を立ててはならない
姦淫してはならない
離縁してはならない
誓ってはならない





「 掟 」 筑田 仁 牧師